寛政再建設計図における懐徳堂(2−2)(第十一面)
 
 

 「寛政再建設計図における懐徳堂(2−1)」(第七面)の寛政五年(1793)再建設計図と同様の図面。他の図面に比べると極めて簡略な図で、言わばラフスケッチといった描かれ方をしている。ただ「講堂」が「二十畳」と記載されているので、「寛政再建設計図における懐徳堂(2−1)」(講堂は十五畳)の図を単にラフに書いたものというよりは、「寛政再建設計図における懐徳堂(2−1)」の案に落ち着く前の下絵であったという可能性も考えられる。全体の構造は、基本的には「寛政再建設計図における懐徳堂(2−1)」の図と同様であるが、「祠堂」が東向きである点がやや異なる。

 
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