─『孟子』編─
中井履軒の著『孟子逢原』(もうしほうげん)は、朱子の『孟子章句』をもとにした『孟子』の注釈書です。
『孟子』とは、戦国時代の思想家孟子の思想をまとめた書で、いわゆる諸子百家の文献でした。ところが、孟子その人が孔子の思想を継承する「亜聖」(あせい)として尊敬され、また、後の朱子学の中で最も重要な経典「四書」の一つとされたことから経書の地位に躍り出ました。
日本に入ってきた朱子学の中でも、もちろん重視された文献です。履軒の『孟子逢原』は刊行されなかったため、これまで、その全容を知るのは至難の業でした。
今回、デジタルブックとして公開した『孟子逢原』は、インターネット上で、実際にページをめくるようにして全体を閲覧できます。もちろん、デジタルコンテンツの特性を活かし、目次から該当章へジャンプすることもできます。
『孟子逢原』デジタルブック
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