上段に「大阪府学五舎之銘」(中井碩果)。その下に、第七面の寛政五年(1793)再建設計図と同様の図面。他の図面に比べると極めて簡略な図で、言わばラフスケッチといった描かれ方をしている。ただ「講堂」が「二十畳」と記載されているので、第七面(講堂は十五畳)の図を単にラフに書いたものというよりは、第七面の図の案に落ち着く前の下絵であったという可能性も考えられる。全体の構造は、基本的には第七面の図と同様であるが、「祠堂」が東向きである点がやや異なる。