屏風 第十面
 
 

 上段に、中井桐園の題字による「懐徳堂結構新旧図」という屏風十二面全体の標題。その下の図は、創立時の懐徳堂を描いたとされる「学校最旧絵図」。図面下部に「此街自東達西、呼曰尼崎一丁目」の記載がある。この図によれば享保九年(1724)創立時の懐徳堂は、北側の「講堂」、中間部の中庭、南側の「師室」から構成されていたことが分かる。
  また、三段目には、元来この図面の左側に接続していたと思われる附記が、切り取って貼り付けられている。その記述によれば、「間口(東西)六間半、奥行(南北)十間、計百三十坪」。
  なお、その右に貼り付けられているのは、懐徳堂「學」字瓦当の拓本である。

 
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