屏風 第六面
 
 

  寛政年間の再建設計図。上下二枚からなる。懐徳堂は、寛政四年( 1792 )、市中の大火で類焼した。そこで、当時の学主・中井竹山は寛政五年( 1793 )、幕府に二つの再建計画を提出した。上段の図は、もとの敷地を拡張し、中央に三十畳の「講堂」、南西に「教授宅」、北西に「聖廟」「祠堂」「土蔵」などを備えた壮大な案であり、幕府に提出されたという二つの計画の内の前者の案を示すものである。中井竹山写。この絵図は下段の図の下絵である。
  下段の図も、前者の案の一つ。基本的には上段の図と同様であるが、「祠堂」が南向きに配置されている点などにやや相違がある。 中井竹山写。

 
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