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「大阪大学総合学術博物館設立記念展」

大阪大学総合学術博物館設立記念展
 (大阪大学総合学術博物館設立記念展会場)
 平成14年(2002)10月12日〜20日、大阪大学総合学術博物館の設立記念展が大阪歴史博物館・NHK大阪アトリウムで開催されました。
 この記念展では、学内公募による研究成果を大阪放送会館一階アトリウムに特設した各ブースで公開しましたが、懐徳堂は大阪学術の源流として特に重視され、大阪放送会館1階アトリウムと大阪歴史博物館2階展示室において、同時に懐徳堂関係の展示解説が行われました。
○「バーチャル懐徳堂」(大阪放送会館1階アトリウム)
 平成13年(2001)に創立70周年を迎えた大阪大学が、阪大の源流としての懐徳堂を最新のマルチメディア技術によって顕彰したデジタルコンテンツです。江戸時代の学舎をコンピュータグラフィックスによってバーチャル空間に再現した「バーチャル懐徳堂」、貴重資料約100点を解説した「懐徳堂データベース」、高精細ハイビジョン作品「知の光彩・未来へ」などがマルチメディアコンテンツ実行委員会(代表者:宮原秀夫教授[現大阪大学総長])によって制作され、平成13年(2001)5月の記念式典で公開されました。アトリウムではこれらを展示し、大阪大学文学研究科および懐徳堂センターのスタッフが実演解説を行いました。
○「懐徳堂資料展」(大阪歴史博物館2階展示室)
 歴史博物館2階展示室では、懐徳堂の貴重資料30点および貴重資料パネル10点が展示されました。ここでは、文学研究科および(財)懐徳堂記念会関係者の協力を得て、展示解説が行われました。
 この資料展では、懐徳堂精神の魅力を三つの角度から紹介しました。第一は、懐徳堂の学者を描いた人物像、あるいは学者が遺した書画などです。「中井竹山像(なかいちくざんぞう)」「中井履軒像(なかいりけんぞう)」のほか、懐徳堂初代学主三宅石庵の「多言書幅(たげんしょふく)」、初期懐徳堂の助教を務め、懐徳堂の学術的基礎を築いた五井蘭洲(ごいらんしゅう)の「冽庵先生書幅(れつあんせんせいしょふく)」、第二代学主中井甃庵(なかいしゅうあん)賛の「墨菊図(ぼくぎくず)」、中井藍江(なかいらんこう)筆、中井蕉園(なかいしょうえん)賛の「騎馬武者図(きばむしゃず)」などがこれに該当します。
 第二は、懐徳堂の運営に関わる資料。懐徳堂は大坂の有力町人によって運営された異色の学問所でした。現在の学則にあたる定書(さだめがき)や定約、義金簿、建立記録などからは、懐徳堂の経営の実態が明らかになります。懐徳堂の創建から幕府官許を得るまでの経緯を中井竹山が記した「学問所建立記録(がくもんしょこんりゅうきろく)」、安永9年(1780)から天明4年(1784)に至る5年間の義金積立と使途、貸付や利息などを記録した「懐徳堂義金簿(かいとくどうぎきんぼ)」、貴賎・貧富を問わず学生は同輩であると規定した「宝暦八年定(ほうれきはちねんさだめ)」などがこれに当たります。
 第三は、懐徳堂の学者たちによる研究成果。当時の主な学問であった経学(けいがく)(中国の儒教文献に関する研究)を中心に、文学、歴史、天文学、医学など、合理的な実証主義にもとづくさまざまな業績が光彩を放っています。享保11年(1726)の三宅石庵の記念講義(『論語』『孟子』の各首)を筆記した『論孟首章講義(ろんもうしゅしょうこうぎ)』、荻生徂徠の『論語徴(ろんごちょう)』を批判した中井竹山の『非徴(ひちょう)』、中井竹山が時の老中松平定信(まつだいらさだのぶ)に呈上した経世策『草茅危言(そうぼうきげん)』、中井履軒の医学書『越爼弄筆(えっそろうひつ)』ならびに木製天体模型「天図」などです。
 この内、履軒の『越俎弄筆』は杉田玄白らによる『解体新書』完成の前年(安永2年、1773)に成書されたもので、日本の医学史という観点からも注目されます。また天図は、天動説と地動説とを折衷する宇宙観を表しており、その門下から地動説を唱えた山片蟠桃が出ていることもうなずけます。いずれも、いわゆる「漢学」の枠を遙かに越えるもので、懐徳堂の豊かな知的世界を示すものとして注目されます。


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